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金重陶陽・素山と半泥子

備前焼の中興の祖・金重陶陽と半泥子は親交があった。
陶陽が1936(昭和11)年に東京・資生堂ギャラリーで個展を開いたとき、半泥子は推薦文を書いた。
陶陽の弟で陶陽より13歳若い金重素山は、陶陽にくっつくようにして、よく半泥子に会った。
『わたしは人とつき合うとき、肩書きをとって素っ裸にしたらこの人に何が残るじゃろうと、生意気なことを考えて、おつき合いしています。肩書きなど剥いでしまったら、何にもない人が多いですね。現代は』
と、素山は淡々と語った。
『半泥子はすごい財閥で名門でしたのに、そういうところをちっとも感じさせずに、気楽にわれわれとつき合ってくれました。うちの兄なんかとも、いい友達ができたということで、心からつき合われたんじゃないですか』
by maco4459 | 2009-01-18 10:38 | 川喜田半泥子
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