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『きっと、なりますから』

ある日のこと、半泥子は名古屋の銀行集会所での午餐会で、焼きものとはまるで縁のない人から質問を受けた。

『焼きものは、どんなのが一番いいのですか?』
『下手で、不器用で、上品で、力強いものが上の上。反対に上手で、器用で、品のないものは下の下です』
と答えた。

『昔から今まで、誰の作ったものが一番いいですか?』
『昔なら光悦です』
『今では?』
『今なら・・・、そうですね。もう少し待ってください。きっと、なりますから
かくて、どっと笑い声が起こった。

半泥子62歳の頃のことである。
ずぶの素人を相手にした冗談であるとはいえ、半泥子ひそかに期するところがあったにちがいない。
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by maco4459 | 2008-12-13 23:33 | 川喜田半泥子
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