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板橋文夫トリオ at THE CATWALK

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ついこの前、MJQのライブにいったばかりなのに、また行ってしまいました。
月2回も行くなんてもちろん初めてです。

板橋文夫トリオ。これを見逃したらきっと後悔すると思ったのです。

[ピアノは鍵盤を指で弾くもの]そんな常識を、この人は見事に覆しています。
鍵盤を拳で叩く、こすりつけるはあたり前。
ピアノの内部に手をつっこんで鉄の板で弦を引っ掻く・・・。
あげくの果てには小学生が使う鍵盤ハーモニカをくわえながらピアノとの同時奏法。

聴衆はみな口をあんぐり開けて、あきれるやら驚くやら。
でも最後にはニヤリとさせられるのです。
『こんなのもアリなんだ』

もちろん板橋さんはマジメなやつもすごいのです。
In a sentimental mood を演ったときは彼がピアノを弾き始めた瞬間鳥肌がたちました。
アンニュイでゴージャスでそれでいてリリカルで。

老子の現代語訳で有名な加島祥造さんは板橋さんとピアノと詩の朗読のコラボをしたときの感動を次のように語っています。
『板橋文夫の演奏については言葉では伝えられない。内から溢れてくるものを、鍵盤を通してそのまま放出しようとする熱中と、その熱中をどこかでコントロールする直感があり、その弾奏にはタオ的な奔放さがあった。多くの模倣的ジャズ・ピアニストとは全く違っていた。絵画のほうでの棟方志功と似た芸風だった。風貌も心なし似ていた。私も久しぶりにひとりの芸術家に出会ったのを感じた。外来語でアーティストと呼ぶたぐいではない。そして彼によって私も久しぶりに自分の中の芸術家を引き出された。そこには短な間だが、音楽と詩の合体があったようだ』
※「タオと谷の思索」(加島祥造著/海竜社)より
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by maco4459 | 2009-09-30 21:08 | 日々のこと | Comments(3)

仰瞻(ぎょうせん)

      古いビルの3階にある小さな部屋
      パリのアパルトマンの屋根裏部屋のような
      ユトリロの白で塗られた漆喰の壁
      オートクチュールのウェディングドレスが飾られている

      白夜の薄暮のような淡い茫洋とした照明が落とされ
      やがて部屋が闇に包まれる

      彼は静かに目を閉じた
      宇宙に漂う響動にchannelしているのだろうか

      彼はゆっくりと弓を引き弦にあてる
      その旋律は私の五感、いや、それよりもっと深い
      無意識の深い泉に届き、そして共鳴し
      心地いい安寧の周を描いた同心円となって次々と広がっていく
                
      コントラバスの厳かな旋律に寄り添うように
      彼女は面差しを天に向け虚空を仰ぐ
      聖母マリアの祝福を受けているのであろうか

      人びとの罪や汚れを一心に背負い聖母に贖罪を求めているのか
      その歌声は慈愛に溢れ この空間を愛で清めているかのようだ




去る9月23日こおひい工房・珈音さんのオーナー佐藤毅さんご夫妻による『コントラバスと声楽の夕べ』に行ってきました。
場所は秋田市のウエディングドレスのオーダーメイドアトリエ トワル.ruiさんです。   

お二人は今年の7月にご結婚されたそうですが、奥様はここトワル.ruiさんでウエディングドレスをオーダーしたそうです。
この日はそのドレスを着て歌っておられました。

無伴奏のコントラバスのコンサート。
曲はNZの原住民の子守唄、鹿児島と富山の日本民謡、バッハの無伴奏チェロ組曲。
さらにアヴェ・マリアとアメイジンググレイスで奥様の歌との共演。
言葉に尽くせないほどの感動をいただきました。

絵本作家・渡部哲也さんのdrawingもこの聖なる空間にとても調和していました。
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by maco4459 | 2009-09-27 19:47 | 日々のこと | Comments(0)

判官びいき

息子の小学校の運動会に行ってきました。
仕事が休みでタイミングが合いました。

徒競走。
息子のことはさておき、
ビリの子ばかりに目がいってしまいます。

今日の朝、どんな気持ちで目を覚ましたんだろう?
今、どんな気持ちで走っているんだろう?
家に帰ったあと親にどんな言葉を語るんだろう?

でも、
心配ご無用。
どの子も清々しい顔で走っていました。

大人になると
負けたとき照れくささや
悔しい気持ちに正面から対峙するのが怖くなって
ついつい自分の気持ちをごまかしてしまいます。

元首相の細川護煕さんが自身の内閣発足後、
直前の首相・宮澤喜一さんと会談したときのことが語り草となっています。
宮澤さんは何のわだかまりもこだわりもなく、実に丁寧に申し送りをし、
細川さんをして「本当にすごい人だ」と驚かせたということです。
負けた時こそ、その人の全人格が問われることになるのだと思います。

負けた時、失敗した時も
謙虚に、そして誇り高くありたいと思いました。
とっても難しいことですが。。。。009.gif
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by maco4459 | 2009-09-25 11:16 | 日々のこと | Comments(0)

倉田窯の蓮花ぎゃるり

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倉田さんの個展が10月にあるとのことでブログに案内の記事のエントリを頼まれました。
8月に陶房で行った蓮花鑑賞会の写真をお借りしてきたので、とりあえず自分のブログにUP。

倉田鉄也さんのブログ
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by maco4459 | 2009-09-21 23:11 | 日々のこと | Comments(2)

草生津川逍遥

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秋田市の八橋を流れる草生津川の川縁はコスモスの花が見ごろを迎えています。

この付近がかつて刑場であったことを知る人は少ない。
秋田藩家老の梅津政景日記によれば寛永の頃、若きキリシタンの信者の男女30数名が処刑されたという。

この美しい花々の下に眠る人びとの魂が安らかならんことを祈りたい。
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by maco4459 | 2009-09-19 13:28 | 日々のこと | Comments(0)

優美なる復讐

本棚を整理していたら大学時代の教科書に挟まれた答案が出てきた。
『地球力学中間試験』の100点の答案である。
一般教養課程ではともかく専門課程で100点をとるのは至難の業だ。
それまで表彰とか栄誉に無縁の人生を歩んできたから、素直に感激した。
ただ、何故それを後生大切にしまっていたかというと理由がある。

大学3年の冬休み前、コンピュータ演習の課題でプログラミングのレポートがあった。
隣の席に座っていたKは私に哀願した。
『冬休みはずっと北海道にスキーに行くんや。すまんっ、写させて!絶対バレへんから』
大阪出身のKは雪が珍しいのかスキーにはまっていた。

軽い気持ちでレポートを写させてやったのだが、担当の教官にはバレていた。
しかしレポートを写したKは単位を取り、写させてやった私は単位を落とされた。
普通は逆だと思うのだが。。。。
それが担当教官のポリシーというかプリンシパルだったのだろうか。
両者ともに落第が正当な裁きだろう。

抗議に行こうかと思ったがやめた。
その代わりに優美なる復讐をすることに決めた。

その教官の次の試験には猛勉強で臨んだ。
結果は100点だった。
今思い返してもすごい集中力だった。

4年に進級するとき、その担当教官から自分のゼミに所属しないかと誘われた。
このときmission complete.
『最高の復讐は敵から必要とされること』だからだ。

あれから15年以上時は流れた。
復讐したつもりになっていたが、実は私の方が教官の作戦にまんまとはめられたのかも知れない。
今答案を見つめ直しながらそんな気がした。

やはりこの答案は捨てずにとっておこう。
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by maco4459 | 2009-09-17 00:53 | 随想 | Comments(0)

堀部幸男さんの稚児地蔵

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仏像は彫るのではありません
     余分な木屑を取り除き
           木の中から仏様をお迎えする、
                  ただそれだけです
                           仏師 堀部幸男
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by maco4459 | 2009-09-15 00:50 | 美術 | Comments(0)

本日の石田珈琲

久しぶりに石田珈琲店さんに行ってきました。
今日の豆はタンザニアです。
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石田珈琲店さんの珈琲は味と香りが素晴らしいのですが、店構えも実に雰囲気があっていいのです。
ただ写真撮影はNGとのことで、このブログをご覧下さっている奇特な方にご紹介できないのが残念です。(笑)
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by maco4459 | 2009-09-13 15:39 | 日々のこと | Comments(0)

徳利/小川顕三

信楽で顕三先生にロクロの手ほどきを受けたとき、袋物の作り方を教わった。
見本を作った後、それを土に戻そうとする先生に思わず『すみません、それください!』と言ってしまった。
愛らしい飄げたフォルムは何か顕三先生のお人柄を表しているようだ。
ぐい飲みは魚仙の大将の林田さんに頂いた藤田長夫さんの作。
私のお気に入りの酒器の組み合わせだ。
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by maco4459 | 2009-09-12 00:28 | 陶芸 | Comments(0)

MJQ at THE CATWALK

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MJQのライブに行ってきました。
会場は満員で素晴らしいgroove感に包まれました。

現代ジャズ界を代表するスーパーコンボのプレイを目の前で聴く事ができるなんて夢のようでした。
 グラミー賞受賞、唯一無二のアレンジャー(p)David Matthews
 音色、テクニックパフォーマンスすべてが光る(tp)Lew Soloff
 ダイナミックな重低音とスイング(b) Chrnett Moffett
 アメリカジャズ界で3本の指に入るスーパードラマー(d)Victor Lewis
 情熱的でメロディアスなフロントプレイ(ts) Andy Snitzer

リーダーのDavid Matthewsが流暢な日本語で挨拶している横でドイツの時計職人のような風貌のLew Soloffはずっと下を向いて楽譜の確認に余念がありません。

Victor LewisとChrnett Moffettのドラムとベースの掛け合いはとってもスリリングでサスペンス映画のエンディングのようにゾクゾクします。すぐ横にいたAndy Snitzerは二人のプレイを観客のように楽しんでいます。

圧巻はアンコール曲の『Caravan』。
ベースのChrnett Moffettの延々10分にも及ぶ超絶のソロ。
砂漠の中の駱駝の隊商の長い列が妖しく煌めく月夜に照らされているような光景が目に浮かびます。
これを聴けただけでもでもライブに行った甲斐がありました。

やっぱり超一流のバンドは違いますね〜。

お腹いっぱい胸いっぱいジャズを堪能しました。(^^)v
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by maco4459 | 2009-09-10 23:39 | 日々のこと | Comments(0)