秋田市のOさん宅で秘蔵されている切支丹遺物を特別に見せていただいた。
Oさんの父は福岡の炭鉱で財を成した人で切支丹遺物を蒐集していたのだそうだ。Oさん自身は切支丹遺物にはそれほど興味がないらしい。
踏み絵は上部がだいぶ擦り減っている。
これは魔鏡だろうか、魔鏡の中には太陽光に透かすと十字架やマリア像が浮かび上がるものがあるらしいがこの鏡からは何も見えなかった。特別な光の当て方があるのかもしれない。
陶製の子安観音。九州は窯元がたくさんあったので、このような陶製の像が量産されたのだろうか。
刀の鍔。十字が埋め込まれている。九州には有馬晴信、大村純忠などの切支丹大名がいた。
刀の鍔なのどの武具に十字を施すのが切支丹大名の家臣の嗜みだったのか。