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私の誇り

『誇り』という言葉、ほとんど死語になりつつある日本の社会。
でも私は『誇り』という言葉が好きだ。

世界中の人間が自分の敵になったとしても、自分の頼みとしてすがることのできるもの。
それが私の定義するところの『誇り』。

聖職者だったら、それが『神』になるのだろう。

地位や、名誉や財産を誇りとする人もいるだろう。
私はそれらには縁がない。
これからの人生においても多分そうであるはずだ。

このたび大学時代の恩師、吉田尚弘先生が日本地球化学会賞を受賞された。
私の誇りの一つは吉田先生を恩師と呼ぶことができることだ。
私の誇り_e0161650_20595485.jpg

今から20年ほど前、私がある地方大学で地球化学専攻の学生だったとき、吉田先生は助手をされていた。
それから目覚ましい活躍をされて現在は母校・東工大の環境理工学創造の教授である。

自信を失いそうになったとき、『自分は吉田先生の弟子の一人なんだ』と言い聞かせることで
再び立ち上がれたこともある。

就職が決まったとき『もし、また研究したい気持ちになったらボクの研究室に来ていいよ』
と声を掛けていただいた。

結局、研究者にはならず全く違った道を歩んで現在にいたる。
これで良かったんだだろうか。

・・・これで良かったんだ。きっと。
by maco4459 | 2009-11-19 21:02 | 随想
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