妻が好きだった喫茶店の前を通ったら『あと3日でお別れ』と書かれた札が掲げられていました。
結婚前2人で何度か行った店でした。
店の前を通り過ぎた車のハンドルを切り返して、
思い出にと家族で入ってみました。
店の中は当時とまったく変わっていませんでした。
不況のせいか、昔から思い入れのある店がどんどん姿を消していってしまいます。
別れ際、店主の方から『ありがとうございました』と声をかけられました。
恐らくその短い言葉に万感の想いが込められたのでしょう。
瞳の奥にその想いが読み取れるような気がしました。
『てぃーたいむはオヴジェのように』
この店の名前に店主はどんな想いを込めていたのでしょうか?